[BACK]
人生の達人:キャンペーン・リプレイ 〜 帝国篇 〜

人生の達人
キャンペーン・リプレイ 〜 帝国篇 〜
ガイドブック:皇帝陛下万々歳公式斉唱勅書

◆はじめに
 此処では【人生の達人:キャンペーン・リプレイ 〜 帝国篇 〜】を読み進む上で役立つ基礎知識を記載して行きます。
 このリプレイはオリジナルシステム【人生の達人】の公式リプレイの一つです。【人生の達人】をプレイする上での目安の一つとして役立てて頂ければ幸いです。勿論、純粋な読み物としても楽しんでみて下さい。
 また、こちらのガイドブックと合わせて人生の達人用語辞典【ゼニス】をご覧下されば、より一層、【人生の達人】の世界が楽しめると思います。是非、ご参考下さい。

◆読み方について
 リプレイを読み進めて行く上で大前提となるルールについて説明致します。
 リプレイの左側PC、NPCの名称とMLの采配を表し、右側はそれ等の会話や行動、状況説明等を表し、実際の物語が展開して行きます。
 MLとは、Master of Lifeの略称で【人生の達人】でのゲームマスターを意味します。
 PC色分けして表記しています。NPCには名称の前に“”を付加しています。
 文章中に色分けしている事があります。色分けした言動や固有名詞は、口癖や重要・最重要な固有名詞を表しています。重要・最重要の判断は物語の進展中、その時点、若しくは後々の展開、特定のPCによって相対的に変化しますので御注意下さい。
 文章中の固有名詞に(*数字)が付加されている場合があります。この固有名詞は一般的、常識的、或いは物語を読み進める上で知っておいた方が面白味がある、と思われる語彙です。ゲーム上、世界観的な常識とは異なる為、この固有名詞の意味を知るキャラクターと知らないキャラクターが存在する事を注意してみて下さい。

◆登場人物紹介
 此処に記載する登場人物は【人生の達人:キャンペーン・リプレイ 〜 帝国篇 〜】でのキャラクター群です。達人公式NPC資料集素晴らしきかな人生の達人録』には出て来ないキャラクター達もいますので御注意下さい。

§PC群
ゾルジ・アーク・マキシ:Aの遺伝子/魔騎士/神王/絶対素敵/理帝/大帝/聖天帝/理想皇
 このキャンペーンの主人公。ジョルジュ・アルマー・ダイアモントーヤ[ライジング・サン]ジョルジォ・ヴァンクール・パルムサス2世(・プロメシュウム)[スーパー・ワン/北の蛮王/南北朝]アルザート・フォンリッドM-16ジオン・シャペルニュース[黒騎士]ジオン・ダイアモントーヤ[星騎士]ジオン・シャペルニュース[帝国の敵/混沌の騎士]ボトムダムド[ナイトマスター/蝕]等数多の名を持つ。
 複雑な精神構造を持つもがその実、人間臭く、時代を通して大きく成長する大英雄。為政者・将軍・国王・神・預言者・探求者・術士・騎士・文化人・哲学者等多くの顔を持ち、【黄金の理念】を以て“帝王道”を極めんと欲す苦悩の英傑。魔王の復活にいち早く気付いた救世主。
ゲオルグ・ヨッヘンバッハ:白の女神好き/串刺し公/弟殺し/臨時元帥/総帥/傭兵の敵
 このキャンペーンのもう一人の主人公。恐ろしい程、あっけらかんとした脳天気な男。パワーファイターとして活躍するも貴族趣味に傾倒し、やがて支配者を望む。奸雄なのか英雄なのか、誰にも分かず、読み易く読み難い、ある意味底知れぬ男。最も帝国北部貴族らしい男で横柄且つ傲慢だが、善悪観念の欠落により憎みきれない人物でもある。強運の持ち主であり、その多くの功績は幸運によって積み重ねられたが、運が尽きた時、恐ろしい転落人生が始まる。飛蝗の様に各地を放浪し、その地の富を吸い尽くしては移動するを繰り返す。彼の秘められた生誕秘話が語られる事はあるのだろうか?
ライゾー・ダテ:東の暴れん坊/恐怖の武芸者/裏切りの覇王
 このキャンペーンのもう一人の主人公。PC中、唯一帝国国外、ブラウ・ブロンの国出身の武芸者。個人の武勇だけで成り上がろうとする典型的な南武人。凶悪な暴力と冷酷な遣り口で覇者を目指す奸雄。体内に埋め込まれたヘビーメタルにより、益々非人間的な行動を増長させる。しかし、その野望と覇王たろうとする道を未だ見定める事が出来ず、恐怖と暴力を無闇に撒き散らしている。
ラウ・シュウラン:森の人/虎と仲良し/孤立/永遠の修験者
 精霊魔術師。森で育った彼は更なる精霊魔術の精進の為に旅立つ。しかし、彼には精霊魔術師として決定的なものが欠落している。それに気付かぬまま、むなしい修行の日々が続く。育った環境のせいか、独善的な倫理観に終始し、社会への適応能力に乏しく、徒手空拳の武術にのめり込むも迷い迷って彷徨い続ける。制御されたヘビーメタルを埋め込まれ武力を増すが、その特性故益々精霊魔術の究明から遠のく。
マーストリッヒャー・ジーン・アモン:瞬き突き/孤独/永遠の修行者
 略称ジナモン。俊敏さを誇る戦士。強さを追い求めてはいるが、その方法に迷い、しがない毎日を鍛錬に明け暮れる。利己的であるが故、周囲に興味を抱かず、それが自身を孤独へと向かわせている。剣士への転向からより強さを求め、強者への師事や試技を求め、やや目的を誤り、強者を探すだけの旅路に着く。
イ・ドンファン:烏跳人/彷徨う刺客
 北部四州に居を構える暗殺組織『殺しの口付け』に席を置く刺客。独自の“烏龍工夫”と云う素手戦闘術を以て、北部貴族に雇われる毎日であったが、PCを殺害しようとした事から迷える日々が続く。個人での復讐に燃える余り、組織をないがしろにした為、組織からも追われる身に。迷走する刺客は何処へ向かうつもりなのか、誰にも分からない。
ゼファ・スヴァンツァ・ファンデンホーヘンツワイス:騎士にいと近き者/騎士麒麟
 聖騎士アラベスの従者である騎士見習い。幼少時代、天才の名を欲しいままにし、大いなる期待の下、【ジャラルディン騎士団領】に渡り、騎士修行に励む。天賦の才に恵まれ、順調に修行を乗り越えて行ったが弟弟子とも云えるサロサフェーンの存在が彼の人生を一変させる。真の天才を目の当たりにした彼は、精神修行の大いなる迷宮に迷い込み、抜け出せずにいる。
アルベルト・アルベイン:凍てつく瞳を持つ者/獅子身中の虫
 内務省一等監察官北域監査役。帝都大学出身の秀才で地方官吏や諸候達から畏れられる吊し上げの鬼。凄まじく賢いが自分の才覚に溺れ、他人を見誤る事に。帝国の大法を超えた存在の前に自我を失い、狂気の道へと走る。狂気に取り憑かれた彼はやがて異界のものの言葉を聞くが、それが身を滅ぼす事になろうとは気付いていない。

§NPC群

ア行;
アイゼルボーン:北方辺境軍団第一連隊長
 北方辺境第27軍団の重鎮。落ち着いた用兵をなす歴戦の指揮官。派手さがない分、重厚で間違いのない戦術展開を行う将として知られる。
アシュナー・フォル:百目
 “13人衆外務省長官。南洋の島国アラライカ女王国出身。13人衆の中では最も新参。ゲオルグに弾劾裁判起訴前、司法取引を持ち掛ける。
アボタイ・ペル:偏頭痛
 “13人衆司法院代表。元帝都第3軍団長。議会にあって強硬派、穏健派の何れとも異なる独特の意見を持つ良識派。隻眼禿頭の老人。持病の偏頭痛で眉間に皺を寄せる。
アボロ:極星
 元“13人衆政務筆頭。高齢にも関わらず、身内の借金返済の為に働き続ける。人材派遣会社『山海の珍味』を介してゲオルグに仕える。
アモルシャット:紅紅
 戦争集団『緋の火』の団長。戦場での勘に冴え、西部で名を博す猛将として知られる。西部傭兵に顔が利き、ライゾー・ダテに仕えて以来、彼の私設軍の中核を成す。
アルカナ・シス:喜怒哀楽
 “13人衆法術庁法術頭。名門シス家の三女、四女、五女、六女の四姉妹が就く。
アレウス・ダイナマクシア:剣答師(けんとうし)/剣仏
 独立騎士“剣鬼ワインガードナーの弟子。サナレスの弟弟子に当たる。穏やかに、静かに、落ち着いた様子で剣の極意を極めんと欲す剣客鬼士。ジョルジュとの三日三晩の騎士道論争の後、剣を封印。尚も心に刃を持ち、剣の神髄を究める。やがて、十三使徒騎士団創設の礎となる。
アンダルーサ・ジノス・ドブロッゾ:槍襖(やりぶすま)
 ノスコリン辺境伯。『グラナダの乱』に帝国側として参戦。次期辺境軍団長を目指す精力的な男。元帥府付の参謀長カールと共にグラナダに散る。享年33歳。
イイイ・ドンブー:鬼猪
 傭兵団『墓守と手酌酒』2代目団長。『グラナダの乱』ではグラナダ側に雇われ参戦。ゲオルグジナモンの二人を相手にして死闘を演じ、戦死。享年37歳。
イプシアーヌ:義の人
 戦闘部隊『ガリアの牙』の棟梁。元黄昏の七騎士第二次野盗浄化作戦を最後に七騎士を称号を降りた。元皇帝親衛隊長。
イゴール・マゼラン:元第27軍団長/仁の人
 元北方辺境第27軍団長。仁愛に篤く、人徳の高い伯爵。長きに亘り辺境軍団長を勤めていたが『グラナダの乱』の責任を取らされ退官。長く病を患っており、帝国暦341年初夏に自領にて死去。享年58歳。
イシュタル:運命の眼
 世界三大軍師の一人に数えられる程の若き天才軍略家。西部第18次大攻勢の逆転劇で一躍名を轟かせ、数多の戦場で活躍する。旅の最中に出会った老婆の予言に基づき、ゲオルグ・ヨッヘンバッハの下に参じるも多くを政務に費やし、その輝きを失っている。
イファン:農商連理事長
 蜘蛛の巣領の麻薬取引を一手に牛耳る。蜘蛛の巣城陥落後、ゲオルグの手の者に捕らえられて殺害される。享年56歳。
ウィンザック・バロズ:閃き
 “13人衆立法院代表。バロズ家は6代に亘って続く武門も名家であるが、分家として侯爵位を持つ。帝国中枢議会にあっては穏健派にして調停役の1人でもある老紳士。
ウェルフゴーズ:極道(きわめみち)
 帝国南部出身の流れの侠客。男惚れさせる器量持ち。剣客としても一流で、その基礎は大剣豪マクスウォゼに学ぶ。一宿一飯の義によりゲオルグの下に付く。三凶殺フェイ兄弟との確執が噂される。
ウー・フェイ:斬殺
 名高い三凶殺フェイ兄弟の一人。常に仮面を付け、冷静冷酷冷淡に人を殺める。クーパーの個人的な護衛として付き従う。三兄弟の一人“撲殺のマーは、ウェルフゴーズによって殺害された。
ウルハーゲン:黒騎士
 妖帝が創造した対騎士用兵器“黒騎士”の生き残り。しかし、自我を持ち、固有名詞を持つ彼の存在は謎に包まれている。ジョルジュとの出会いは偶然、だが、宿命であった。ジョルジュは彼を、彼はジョルジュを、求め惹かれ合う。
エイリン:北方辺境軍団第三連隊長
 北方辺境第27軍団の重鎮。実直な用兵は遭遇戦に強く、兵卒を見事にまとめあげる事で知られる。
エメリュート・ラファイア:翠玉の焔
 コロッセウムの分隊長。ジャラルディン騎士団領筆頭騎士“巧み”のガナー伯爵の弟子。やがて、十三使徒騎士団創設の礎となる。
エルゼノラ:北方州第11軍団第四連隊長
 男爵位を持つ都市貴族。攻城戦を得意とする知性派の将。
エルデライク:若年寄
 戦争集団『緋の火』の副将格。堅実な用兵を行うリアリスト。好戦的な緋の火にあって珍しい穏健派であって、傭兵でありながら勤勉家でもある。
エル・マリアッチ:流しの歌い手
 暗殺組織『殺しの口付け』所属の殺し屋。演奏と体術に長け、ジョルジュの臣下となる。
エントロジート:右翼
 リザの夫。魔剣不幸なクララの寄生体。リザが身籠もってゲオルグの開催した『ジ・オーディション』を受け合格、定住する。
オッペンハイム:傭兵貴族/忠神
 本名パウル・シュミット・オッペンハイム。北部貴族を知り尽くした元マゼラン伯執事長兼第27軍団顧問。思い上がった貴族達を諫める為に敢えて『グラナダの乱』ではグラナダの傭兵として参戦。ジョルジュの配下となって以来、信頼と忠義の固い絆で結ばれて行く。
オメガ・ゼット:混沌法
 “13人衆内務省長官。帝国内務省を取り仕切る。エースキラー出身と噂され、最強の文官と呼ばれている。奇抜な容貌は、怪人宛ら。尤も、その本性は謎。
オルスウォーゼ・スウェーデンボルグ:黄昏の七騎士第四騎士
 帝国全軍総司令にして大元帥。軍務省と元帥府を束ね、帝国中の全ての軍の指揮権を有する最高の将。その名声は風評で作られたものではなく、この上ない実力に裏打ちされたものである。
カ行;
ガイベルシオン・ローベット:皇帝の意志
 第25東方州軍団長。歴戦の名将として知られ、七騎士の座を辞した程の人物。皇帝への忠義が篤く、帝国で唯一“拒否権”を与えられた老将。
ガウガメラ:タイゴン
 第12北方州軍団所属。ランガーオの副官として『太陽粛正』に従軍。
ガゼッタ・バロウズ:八柱将軍/炎の心
 グライアス王国軍司令“八柱将軍”の一人。グライアス陥落後、スーパー・ワンに仕える。撫子隊初代副総長。
ガチャンガル・シス:黄昏の七騎士第三騎士
 誰もが認める帝国最強の戦士。野盗を率いて皇帝を襲った事もあるこの凶暴な男は、リーゼンテリアの夫でもある。皇帝親衛隊『百の剣』の隊長にして北の山賊“野盗七福”の大頭目。
ガーデルハイド:炊事番
 第13北方州軍団長。元軍団長の夫の下で後方任務を担当する。夫の没後、退役するがその才を請われ、軍団長として現役復帰。後方任務の達人。『太陽粛正』に従軍。
カノン:三つ目
 恐るべきフォビア能力者。数百年に亘って生き続け、歴史の陰で暗躍する。その目的や思考の全ては謎に包まれている。多くは覇者に仕え、その命に従う。ライゾーヘビーメタルを埋め込み、後、ジョルジュに付き従う。ジョルジュがフォビアを愛するきっかけを作る。
ガプロット:北方辺境軍団第五連隊長/血槍
 その見事な槍働きで一介の戦士から4000名もの正規兵を率いるに至った強者。一番槍になる事12度、一騎打ちに挑む事27度、挙げた首級は146個、と途轍もない記録を挙げている。第19西方州軍団第12大隊長時代、“槍の一番”と絶賛。『太陽粛正』を折に、ジョルジォの直参となる。
ガーベラム:突撃
 傭兵団『輝星』団長。傭兵都市ズイスロンの出稼ぎ傭兵。率いる装甲騎兵は機動力、防御力共に優れ、優秀な傭兵団として知られる。戦友であるアモルシャットに誘われ、ライゾーの配下に入る。
ガラミス:明けの明星
 “太陽の旅団”二番頭。蛇矛の使い手として知られ、州兵から傭兵となり、『グラナダの乱』を通してジョルジュの配下に入る。ジョルジュの信任篤く、やがて重大な任務を帯びる。
カリオストロス・ダ・キケロニウス:黄昏の七騎士第五騎士/宰相
 帝国建国時から300数十年に亘って帝国の立法、行政、司法の全てを統べる宰相として君臨する者。宰相府と“13人衆”を支配下に置き、帝国全土を取り仕切る皇帝に次ぐ権力者。
カール・グスタフ・ヴォルトガルト:参謀長
 『グラナダの乱』へドーベルム元帥に従軍した三参謀の一人にして参謀長。シヴァの奸計によりドブロッゾ伯の従軍参謀として前線に出て戦死。享年35歳。
カーロス・メイファー:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
 セナ・グラナダの夫。指揮官としての才覚を発揮し、順調に頭角を現す。ジョルジュの命により騎士修行に向かい、やがて十三使徒騎士団創設の礎となる。
ガローハン:飢狼/斧鎮喰菩(ふちんくうぼ)
 本名サルバン。『グラナダの乱』でグラナダの傭兵として参戦するも敗退して落ち延びる。ジョルジュと傭兵団の長を巡り争い、その配下に下る。ジョルジュの下で指揮官としての才に目覚め、有数の用兵家へと成長、“太陽の旅団”の二代目団長となる。
クアナボラス・ロラーラ:ナイアス税務署署長
 スピンアイ納税局ナイアス税務署署長二等徴税司官。ナイアスの名士筆頭として、伝統と仲間達を守ろうと帝国法の隙を衝くも、諜報員によって暴露され、アルベルトの凍てつく瞳によって植物状態とされた。御年56歳。
クイーンサー・ヒュトララ:天秤
 “13人衆政務筆頭帝国中枢議会進行役兼政務監査役。女性とは異常な長身だが、それ以上に宰相による13人衆筆頭に異例の抜擢で有名。外務省前長官クーパーのインサイダー取引を見抜き、罷免した事で知られる。
クーパー:七曲がり
 元“13人衆外務長官。インサイダー取引による投資と私財隠匿が発覚して罷免させられる。“王佐”の才を自覚しており、野心ある者に近付く。たまたま北部に赴いた際、ヨッヘンバッハ領の権力争いを知り、ゲオルグに仕える。
クー・フェイ:刺殺
 名高い三凶殺フェイ兄弟の一人。常に仮面を付け、極悪非道無惨に人を殺める。クーパーの個人的な護衛として付き従う。
グライスター:百人隊長の一人
 蜘蛛の巣領攻略の為に雇った傭兵からイシュタルが選抜した百人隊長の一人。
グラム:竜騎兵
 傭兵団『竜騎兵』を率い、竜騎兵戦術“竜陣”の考案者。一時、引退していたが、再び戦場に戻る為、竜騎兵の再編を目指す。人材派遣会社『山海の珍味』を介してゲオルグに仕える。
グリズリー:熊爪
 クーパーゲオルグの身辺護衛の為に呼び寄せ、雇い入れた8人の内の一人。
グリフィス:眼力
 悪名高い“悪魔の三人”の一人。人斬りを生業としており、金次第で誰でも斬ると云う凶悪な剣客。不吉な隻眼は“邪眼”の能力を持つ。ノルナディーンの仲介でゲオルグに雇われる。
グルスカルハーン:首刈り
 第14北方州軍団長。文官、憲兵、指揮官と様々な経緯を経て、軍団長となる。野心に燃えるこの男の狂気は留まる事を知らない。
ゲゲイ:生活の知恵
 ゲオルグの開催した『ジ・オーディション』の合格者。物の怪、と上手く付き合う術を知る。術士や賢人ではなく、お婆ちゃんの知恵袋的存在。
ケリーマイク・ビヨンソー:運命の子
 名刀“長光・物干し竿”を縦横無尽に扱う子供剣士。一時代に只一人の“ディスティニーズ・チャイルド”。ユキと共に南の大陸から逃れ、救世主を探す旅に着く。やがて、伴侶と共に故郷を救う。
ゲルト・ダーベンバーグ:大貧民
 “13人衆国民位代表。帝国国民院を取り仕切る。凄まじい陰謀家だが野心はなく、帝国行政とそのシステムにしか興味を持たない。欲望や感情が極端に稀薄である。
ケルトー:鎌鼬(かまいたち)
 “太陽の旅団”四番頭。月牙の使い手。『グラナダの乱』を通してジョルジュの配下に入る。
ゲルノート・アイゼンバウアー:中毒知らず
 ユルゲン・ヨッヘンバッハの信頼する蜘蛛の巣領宰相。蜘蛛の巣城陥落間際、ゲオルグに首を刎ねられ死亡。享年87歳。
ゲルファルト・ダン・アモン:骨断ち
 マーストリッヒャーの父。アモン流剣術免許皆伝。ダンクローター男爵家剣術指南役。帝国貴族達の剣術指南役を長年に亘って勤めてきた剣客として知られる。ラシュディールの奇剣の前に散る。享年64歳。
コキュー:愛愛
 女魔術士。たまたま辺境にいた処、ゲオルグの開催した『ジ・オーディション』を見物し、その合格者とされる。ウェルフゴーズに恋い焦がれる。
ゴッヘ:田舎者
 ゲオルグに見出された羊飼い。只の辺境の隷民。それ以上でも以下でもない。
コペン・ハーゴン:銭の虎
 北部辺境域で行商人達を取り仕切る大卸問屋の主。ジョルジュに見出されて出仕し、辺境域の通商権の獲得と領内の商業発展に従事する。
五芒星:40代からなる超党派五人組
 ジョルジュに仕官した有能な文官五人。ジョルジュのブレイン・トラストとして政務に励む。デフォーフォアマンエリザベータコロンバスロナウジーニョの五人。
ゴライアス:グライアス王国最強大戦士
 10フィートを超える巨躯を持つグライアス王国最強の勇者。本名ゲイン・アーゴン。王国最強者に与えられる称号“ゴライアス”を持つが、相手が悪かった。ウルハーゲンに一撃で倒された。享年31歳。
サ行;
捧ぐもの/水晶の王
 アルベルトネガゲノム魔王の肉芽”を移植した謎の人物。クリスタルゲル・バディの持ち主。思想、所属、目的、存在、その全てが謎。
ザ・ソードマスター
 魔剣保持者ではないが、さながら魔剣であるかの様な舞刀術の使い手。その正体は術士であるが、白兵戦の冴えは戦士に勝り、ジョルジュの親衛隊の一員となる。
ザ・ブライド:死の花嫁/キル・デル
 暗殺組織『殺しの口付け』に所属する屈指の女殺し屋。男性がターゲットの時、任務達成率100%を誇る凄腕の刺客。ジョルジュが“Toxic”と銘打った暗殺計画により、デル・クリオの殺害を目論むも失敗。任務失敗から戻った直後、ジョルジュによって速やかに処分された。享年34歳。
サルウ・マアン・ギィ:弑坊主(しいぼうず)/狂喜乱舞/不死身
 ナハトト族の大戦士にして聖職者。部族の英雄であったが殺人癖がある為、部族を追放される。後、皇帝親衛隊『百の剣』に入隊するものの、手が付けられないので放逐。野盗七福に会いに北部辺境域に現れた処をパープルワンズ侯の命の下、パレールによって捕らえられ縛に付く。ジョルジュの恩赦によって親衛隊に加わる。
サロサフェーン・ド・プーライ:黄昏の七騎士第一騎士
 帝国のカリスマにして若きヒーロー。帝国筆頭戦士団『コロッセウム』の団長。強く、恰好良く、正義に生きる実力、人気共に帝国随一の騎士。
サンチアゴ・デ・ロス・プエルト・リコ:魔梵論士(まぼろし)/幻魔大仙(げんまたいせん)
 略称プエルトリコ。元素魔術に精通した子爵としてジョルジュに仕官する。ジョルジュに信頼され、天弓を授かり、“百の魔術”初代式鬼官となり、我覇竜州総督となる。
ジグヴァイン・ダイ・アモン:墓石斬り
 19代アモン流剣術正統伝承者。ノエルドの古豪の名を恣に数千の門徒を持つ。引退後はアモン流の吟味役として鬼臨璽を守る。妙技“墓石斬り”は伝説となった。孫デイモンとの闘いに散る。享年73歳。
シシリア・フィオレンティーノ:北方辺境軍団長補佐
 フィオレンティーノ家第五代女当主。大変、有能な女性士官であり、マゼランストレイトスアルマージョ三代の軍団長の副官を勤め上げる。
システィーナ:白の女神
 いにしえの土地神。ゲオルグ・ヨッヘンバッハによってその神殿を発見される事で再び信仰の対象となる。しかし、力無い神に信奉者は募らず、復活最初の人間の信者ゲオルグの不信心もあり、寺院は再び閉鎖される事になる。
シャッター・ジュリオ:福耳
 人材派遣会社『山海の珍味』を介してゲオルグに仕える。優秀な文官で、アボロの補佐官として外交担当官となる。
シャッポイ:博打打ち
 装飾華美な剣と短い錫杖を常備する伊達男。東方で乱を巻き起こしたライゾーに興味を抱き、傭兵達用の歓楽街を築く。
シャメルミナ・シス:本の虫/博識
 帝立図書館奥の書院書庫番を任されていた名門シス家の末っ子。この天才少女はジョルジュの下で才能を開化させ、シス家開祖を凌ぐ程の功績を残す事になる。
ジュエルマイン・ザラライハ:沈黙の要塞
 ハンダーフィルドの下で憲兵隊長を務める。後、ユルゲンの下で大将軍を務め、その後ジョルジュの下で警視総監を務める。
ジョーカー・ショッカー:罰当たり
 “13人衆神道庁神道頭ムーン教団の大神官。
ショパーニ・ギーダパラゴニエ:縫い針
 内務省統合情報局二等情報技官の顔は表向き。実際は情報局特務工作員00-00/9の特殊ナンバーを与えられた実働部隊の現場指揮官。
シーリー:淫香
 悪名高い“悪魔の三人”の一人。同性愛者の殺人狂。反モラル的な嗜好に傾倒し、犯罪を増長させる性癖を持つ。先天的に嗅覚が鋭敏で香水の調合に長ける。ノルナディーンの仲介でゲオルグに雇われる。
ジル・ド・シヴァ:金槌
 『グラナダの乱』へドーベルム元帥に従軍した三参謀の一人。軍略家と云うより謀略家。ライバルを蹴落とす事に必死となるも敗戦の処分で中隊長に降格。後、『太陽粛正』に従軍。ジョルジォによって殺害される。享年27歳。
ジーン・ヘイルマン:千里眼
 元元帥府付作戦参謀室情報部二等諜報官。ジョルジュと共に除隊し、雄飛する情報将校。ジョルジュに心酔するには訳がある。非道に見えるジョルジュの真の人間性を知る数少ない人物の一人。
ズイワク:蟲下し
水晶の王に仕える醜男。蟲、と称する悪魔を寄生させた生命体を体内に宿す自称“蟲使い”。アルベルトに付き添い、奇っ怪な人生を誘う。
スカイ=ロン・ジン・プルトラー:壊し屋/スリー・セヴン/天王
 元帝都第2軍団大隊長兼連隊長補佐。ジョルジュの心友であり、ジョルジュの除隊と共に自らも除隊し、馳せ参じる。実直で真面目、部下想いで優しく、それでいて戦場では勇猛と云う優れた将。ジョルジュの下でその才を開化させ、ソードマスターとなり、やがて国王となる。
スタンリー・アクロレイター:隻腕
暗殺組織『殺しの口付け』所属の殺し屋。詐術と体術に長け、ジョルジュの臣下となる。
スライスラン:羅刹
 忍者部隊“月光”の隊長。隠身術に長け、ダルタ・ダルタに雇われた秘密の護衛。後、ライゾーの隠密として仕える。
セヴァージー:蒼天狼
 第23東方州軍団長。将としても戦士としても一流で八徳を重んじる人格者でもある。その人気は絶大で、七騎士の座をサロサフェーンと最後迄比較検討された程である。
セルヴンテス:百人隊長の一人
 蜘蛛の巣領攻略の為に雇った傭兵からイシュタルが選抜した百人隊長の一人。
ゼム・ゼノ:信心過ぎる
 蜘蛛の巣領の土着信仰ヴィッヒバック教の大主教。蜘蛛の巣城陥落後、落ち延びジョルジュの下で昇陽教に改宗、黄金教の司祭となる。
ゾップハッズ:騒がしい
 魔道兵団『凶霊』の長。魔道都市アクシズ出身。アクシズの対外諜報と戦争魔道の実験の為に西部戦線に参加する。アモルシャットの誘いを受け、ライゾーに力を貸す。
ソル:噛み砕く者/神砕く者
 レスターク王国の英雄。覚醒したレスターク・チルドレンの一人。自国の安寧を知り、いよいよ自我に目覚め、真の主君を求め旅立つ。軍師としての才覚に優れ、ジョルジュと出会い、多くの人物との出会いや経験で彼は更なる高みへと成長し、偉大な英雄へと育つ。
ソロンダイモス:揚げ足取り
 内務省二等次官。北方四州から辺境域迄、広くを見知る男爵。内務省の統合情報局や地方行政監査局等に情報を流す、現地潜入スパイであったが、ジョルジュに見破られ処刑される。享年71歳。
タ行;
タイタンブルー:太陽
 “13人衆祭儀庁執行頭。帝国祭儀の一切を取り仕切るトップ。
ダーキュイン:北方州第11軍団第二連隊長
 第11軍団きっての猛将。西方州軍団時代には、左手に兵書、右手にダーキュイン、とタルトムラに云わしめた程の武将。
ダーシード・デア・パープルワンズ:黒鉄の采配
 元戦闘貴族。引退後、北部辺境域にて勢力を誇るもジョルジュの軍門に下り隠居。剛胆で潔く、武人としての誇りを未だ忘れない侯爵。
ダルタ・ダルタ:鉄血
 元“13人衆司法長官リーゼンテリアの仲介で紹介され、ライゾーの下で政務最高顧問を務める老人。ライゾーの下で恐ろしい恐怖政治を一手に担う偉丈夫。
タルトムラ:豚っ鼻
 第11北方州軍団長。元帥府の作戦参謀室から出世した生え抜きのエリート軍人。優れた智謀と用兵術は理路整然として芸術の域に達する。尽きる事のない戦略戦術を展開出来る智将。『太陽粛正』に従軍、ウルハーゲンに伐たれ戦死。
ダロア・アルダンデラレホ:息吹永世(いぶきながよ)
 『グラナダの乱』ではグラナダの将として篤く信頼されていた傭兵。サナレスと共に『息吹永世』を指揮する。サナレスの死を見て自害。享年41歳。
ツィギー:戦闘指令長官付参謀代
 『太陽粛正』に従軍したブラッカンの参謀代。精妙なプロファイリスト。ややデータに頼る傾向にあるが分析力と積算に定評がある。
デイヴィッド・ディマジオ:庭園造り
 グリエンレールの元官吏。子爵として何等間違いを冒す事なく、無難に統治を行っていた諸候であったが、その無難さがジョルジュに目を付けられる事になる。帝国暦341年初夏、自城より投身自殺。享年39歳。
ディエゴ・ダン・サナレス:影/星の一番
 “ラ・ソンブラ”の異名を持つ剣の達人。独立騎士“剣鬼ワインガードナーの弟子。『グラナダの乱』では“グラナダの星”を率いて大いに帝国軍を悩ます。忠と信に生き、古王朝復興に命を捧ぐものの力及ばず、サロサフェーンとの一騎打ちに破れる。享年29歳。
ディザンタル・フォータス・ティグナイツホーン:盾役者(たてやくしゃ)
 第11軍団第一連隊長。タルトムラが北方州軍団長に就任した後、抜擢された将。騎士であり、騎士盾“八方輪盾”の使い手。
ディスタロム:百人隊長の一人
 蜘蛛の巣領攻略の為に雇った傭兵からイシュタルが選抜した百人隊長の一人。
デヴィルム:下剋
 新興の犯罪組織の長。恐ろしい謀略家であると共に非人道的な価値観を以て勢力拡大を目指す男。イシュタルの兄であるらしいが定かではない。
テスタロッテ:織姫
 人外のもの百鬼夜行』のメッセンジャー。物の怪の活性化により蜘蛛の巣領に現れる。ゲオルグに棲む館を提供され、協力者となる。
デラタス:八柱将軍
 グライアス王国軍司令“八柱将軍”の一人。『グライアス山麓の戦い』でガローハン率いる“太陽の旅団”に敗れる。享年37歳。
デル・クリオ・グラナダ:電撃/グラナダ王位正当継承者
 “ブリッツ”の異名を持つ『グラナダの乱』の首謀者。古王朝復興を目指し、“息吹永世”を指揮するも帝国に破れる。誰もが信じて疑わなかった継承者の真の姿は、デラ・クレアサナレスの絆であった。
トーガ:百人隊長の一人
 蜘蛛の巣領攻略の為に雇った傭兵からイシュタルが選抜した百人隊長の一人。
ドーベルム・グラバッド:帝国の狂犬
 “帝国三元帥”の一人。余りにも過酷な用兵と熾烈な戦術を執る事から敵からも味方からも畏れられている。西部戦線では英雄扱いされ、数少ない戦王の称号を有し、正規兵からも傭兵からも絶大な支持をされている。私兵“狂犬連隊”はドーベルムにだけ忠誠を誓う、と云われる猛者達である。『太陽粛正』の折、ジョルジォと行動を共にする。
ナ行;
ナイトハルト・デイ・アモン:龍
 21代アモン流剣術正統伝承者。グルスカルハーンの剣術指南役として仕える。屠龍刀“砕鱗丸”と鬼臨璽の保持者。
ナッブル・ホスナー:北方州第11軍団長補佐
 事務処理能力と情報分析力に富むタルトムラの副官。元元帥府作戦参謀室一等情報内官。
ナディスクローツ:冒険学者
 考古学の専門家。世界中を旅しながら、遺跡発掘と研究に人生を捧ぐ。白の女神の神殿調査を目的にゲオルグの開催した『ジ・オーディション』に合格するも、当てが外れる。
ニナ・ドライバー:山ガラガラ蛇(グライアスマウンテンスネーク)
 暗殺組織『殺しの口付け』所属の女殺し屋。毒の調合と体術に長け、ジョルジュの臣下となる。
ヌムヌム:真っ黒
 元帝国内務省情報局長。“山海の珍味”を通してライゾーの配下となった黒人。金に対する執着心が人一倍強いものの、天才的な権謀術数を以て知られる。ライゾーとは金の関係でしかない。
ノーオーブオス・エージャ:神の器
 “13人衆勲爵院代表。帝国中枢議会随一の強硬派、寧ろ過激派。かつて、天鳳騎士団八葉”の一角を占め、渡り次官の後、勲爵院代表に抜擢。以来、40年近く勲爵院の絶対君主として君臨する恐ろしい伯爵。
ノルナディーン:炎を愛し炎に愛される男
 炎の魔神召喚師。およそ人間らしからぬ倫理観の下、その日暮らしの人生を送る。その人間性故か、その魔術故か、トラブルの起こる場所に現れる。
ハ行;
バーグ:ぼちぼち/バブリー
 本名ダラン・アーノルディ・ゼイハムリャ・トート・セヴァンツカ・モカノフ・ヒュルトブルグ三世。商才に長け、豊かな私財を有する男爵。余りにも長い名前は商売に向かないと家名の最後だけを名乗る。ジョルジュの麾下にあって貴族達から私財を巻き上げ力を削ぐ様動く。
ハイドライト・クームーニン:痛烈
 第一大公の元官吏。秀才として知られ、歯に衣着せぬ物言いは定評がある。慧眼に富み、人物鑑定眼や人事、管理職に多大な才を発揮する。ジョルジュの信頼は頗る篤く、三家老筆頭。
バイラト:戦闘指令長官付首席参謀
 『太陽粛正』に従軍したブラッカンの首席参謀。冷静沈着で老練な参謀。やや強気な軍略を採る傾向にあるが練兵と士気操作においては元帥府でも一二を争う。
バサラ・ダンカン:賽子(さいころ)
 勲爵院の諜報機関『極潰し』所属の貴人暗殺専門要員。変態能力と天命予言の異能の持ち主。“落陽”作戦の実行官であり、その作戦名を冠したコードネームでスーパー・ワンの命を狙う。
パスカヴァル:元帥軍副官
 『グラナダの乱』へドーベルム元帥に従軍した副官。イケイケの武闘派でおべっか使い。知恵もないのに口出しし、敗戦後小隊長に降格し、ドーベルムに従軍した西部戦線で戦死。享年37歳。
バセウ・ランガラ:八柱将軍筆頭
 グライアス王国軍司令“八柱将軍”の筆頭。国王等政府要人が脱出した後のグライアス城を守る。城内で激闘の演じ、ライジング・サンに敗れる。享年65歳。
ハースゼーベール:北方辺境軍団第四連隊長
 ハースゼーベール家第六代当主。本名アローウィン・ハースゼーベール。代々、帝国正規軍に名を連ねる武門の名家。父に当たるテンドロウィンは、ハースゼーベールの当主を息子に譲っても尚、第21西方州軍団第二連隊長の座にあり、現役の将として活躍している。
パックロック:北方辺境軍団第二連隊長
 北方辺境第27軍団の重鎮。軍規に厳しく、堅実な用兵を披露する将として知られる。
バッセル・ヘイデン・グライアス:グライアス王国国王バッセル3世
 グライアス王国第15代国王ライジング・サンによって国を奪われるものの、帝国外務省の手引きで逃れる。
パトムク:グライアス神殿宗主大神官
 グライアス神殿の宗主にして大神官。土着のグライアス信仰の代表者。ライジング・サンによる侵攻の際、帝国外務省の手引きで国王等と共に逃れる。
バッファ・グローサム・グロッカム:帝都義勇団団長
 帝都正導義勇団団長。前大元帥ゴープの側近であった元近衛第一軍団第4連隊長。『太陽粛正』に従軍。
パレール・トート・ロッカーナ:愚者
 第四大公の放蕩息子。子供の頃に家を飛び出し、旅また旅の生活を繰り返し、東の大陸に迄渡った程。地位、名誉、金に執着はなく、さっぱりとした性格、自然体、直感と本能で生きるこの男は帝国東部地方の民衆に絶大な人気を誇る。帝国東方に立ち食いソバをもたらした。実は帝国でも屈指の騎士であり、度量の大きい男である。
パルムサス:剣の魔神
 妖帝に今尚仕え続ける恐るべき魔神にして生ける伝説。彼の称号“伯爵”は妖帝に与えられたものである。『108柱の魔神』に数えられる力強い魔神であり、多くの信奉者を持つ。数十年に一度、信奉者を引き連れ、何処となく戦を仕掛けるが、それは2000年以上生きる彼の退屈凌ぎの一環である。
ハンター・ハースト・ヘルムスリー:HHH(トリプルエイチ)
 クーパーゲオルグの身辺護衛の為に呼び寄せ、雇い入れた8人の内の一人。ガチャンガルに啓蒙し、野盗七福時代から付き従い、百の剣に所属する。更なる強さを求め、退団して世界を駆ける。
バンバン・ビィ:激突
 西部傭兵出身。傭兵団『辛味噌』を創設。ユルゲンの下で将軍として招聘される。蜘蛛の巣城陥落後、ザラライハらと共にジョルジュの下へ。
ピッツォッラ:戦闘指令長官付次席参謀
 『太陽粛正』に従軍したブラッカンの次席参謀。理路整然とした理論派の参謀。やや自負心が強い傾向にあるが兵の運用に関しては折紙付き。
ヒラリー・ダフ:妖精楽士
 クーパーゲオルグの身辺護衛の為に呼び寄せ、雇い入れた8人の内の一人。キュートな魅力と不思議な妖精魔術の使い手として知られるダフ姉妹の妹。
ビルテイル:窓
 人材派遣会社『山海の珍味』を介してゲオルグに仕える。優秀な文官で、アボロの補佐官として経済担当官となる。
ピロシキ:金ピカ先生
 元辺境貴族の雇われ教師。無資格者であるが、その講義には定評あり。『ジ・オーディション』に合格し、ヨッヘンバッハ文化革命総合職能訓練学校の教壇に立つ。
ビロテイ:千手
 魔道都市アクシズの高位魔道士。第一大公の使者、としてライゾーの下に訪れ、臣下に下れと脅す。そもそも、彼やアクシズの意図は不明。超一流の魔道士でありながら、超一流の策士でもある。全てのPC達の敵に回る。
フィールボス:迷宮管理人
 恐るべきフォビア能力者。“迷宮”と称す驚異の異能と強酸性の体液を有する屈指の実力者。カノンの紹介でジョルジュに手を貸す事になる。
フェイドック:兎紳士
 戦争集団『緋の火』の軍師。冷静で計算高く、とても優秀な軍師である。アモルシャットとは良いコンビで西部で名を博した。品種改良し調教した“殺人兎”の育成が趣味。
フォイエロ・フォビエラ:鉄壁将(てっぺきしょう)
 連合王国出身の軍略家。『グラナダの乱』ではグラナダ側の傭兵として軍師となる。能動的な籠城戦を展開し、帝国軍を悩ますものの敗北。後、ウラム・カーンと出会い、行動を共にする。
フィールボス:迷宮管理人
 恐るべきフォビア能力者。“迷宮”と称す驚異の異能と強酸性の体液を有する屈指の実力者。カノンの紹介でジョルジュに手を貸す事になる。
フォルケ・シス:双頭の蛇
 元一等法術士にして元フォーカードの一人。シス家の次女メルリアナの夫。妻の死後、愛娘エレリアナを男手一人で面倒を見る。
ブードゥバー:獄長
 蜘蛛の巣領の犯罪者達を一手に取り仕切っていた刑務所の所長。蜘蛛の巣城陥落後、ゲオルグの手の者に捕らえられて殺害される。享年40歳。
ブラッカン・ゼルウェンス:戦鬼(いくさおに)
 “帝国三元帥”の一人。主に北方方面の総括指令長官。帝国軍人の鑑的存在。『太陽粛正』の責任者として北部に赴く。
ブラックイーグル:処刑人/復讐鬼/傷追い人(きずおいびと)
 本名クロイツァー・クラウス。兄ブラックホーク男爵、弟ブラックファルコンゲオルグ・ヨッヘンバッハに殺害され、その復讐に全身全霊を注ぐ男。戦いに明け暮れ、やがて恐るべき戦士へと変貌を遂げる。
ブルンガー:七つの秘術を持つ男
 驚異の49の秘術を心得る秘術師。しかし、用いる事が出来るのは七つのみ、と云う。小人三匹を引き連れて旅をする。によって生きる為、誰にでも手を貸すが友情は別物と弁えている。
ブロディ:生傷男/キングコング
 クーパーゲオルグの身辺護衛の為に呼び寄せ、雇い入れた8人の内の一人。素手で人をバラバラにする程の膂力の持ち主。人間離れしたその身体能力は、東の大陸出身者の中でも異能とされる。
ヘイリー・ダフ:妖精剣士
 クーパーゲオルグの身辺護衛の為に呼び寄せ、雇い入れた8人の内の一人。ヒラリーの姉で妖精剣の使い手。この美しい姉妹は、奪われた遺産を取り戻す為に生きる。
ペドロミドロ・ゴケミドロ:吸血鬼
 帝国南東に位置する立入禁止の島の住人。この恐るべき同族殺しのデイウォーカーは、ユキビヨンソーとに出会う事で欠落していた心を取り戻す。吸血鬼、の渾名は同族をしてそう云わしめている。
ホークアイ
 夜目、遠目、早駆け、気配を消す等多彩な技を持ち合わせる間者。忠義心も強く、ジョルジュの親衛隊の一員となる。
ホセ・バレンサス:闘牛士
 傭兵団『雄牛の蹄』団長。『グラナダの乱』にはグラナダ側として参戦。敗戦後、帝国に投降し、後、ドーベルム元帥に『闘牛連隊』を率いて参陣。
炎の踊り手/神の目
 銃や射撃武器全般の名手。遠距離攻撃や支援戦闘のプロフェッショナルとしてジョルジュの親衛隊の一員となる。
ボルトハイ:百人隊長の一人
 蜘蛛の巣領攻略の為に雇った傭兵からイシュタルが選抜した百人隊長の一人。
ホワイトスネーク:白絹
 悪名高い“悪魔の三人”の一人。人体解剖に異常な執着を持つ異常性癖の持ち主。お姉言葉は性癖とは無縁。先天異常で全身の体毛が無い。ノルナディーンの仲介でゲオルグに雇われる。
マ行;
舞姫
 
恐るべき抜刀術の達人。東の大陸からやって来てジョルジュと出会う。恰好良いおっさんで舞踊る様に敵を斬り刻む。ジョルジュの頼もしい親衛隊の一員となる。
マクストラルフェイス:永久番人
 白の女神の第一の信徒にして護衛。コンストラクト・ウォリアーであり、人間ではない。白の女神の神殿を発掘し、その信仰に入ったゲオルグを一度は認めたものの、信心を失った彼に愛想を尽かし、寺院閉鎖を敢行する。
マグネス・ロンダーリン:黄金虫
 “13人衆財務省長官。帝国中枢議では否定派。軍部の回し者と揶揄される程に軍事費を捻出する事で知られ、20年来、帝国の金庫番としての重責を担う。
ミス・ターマザー:鉄の処女
 ゲオルグの実母に仕え続けた侍女。ヨッヘンバッハ文化革命総合職能訓練学校の礼作法専任講師。
ミディウス・ムーン:黄昏の七騎士第二騎士
 知勇兼備の驍将。名門ムーン家当主にしてムーン教団最高位。教団筆頭としては初めて七騎士になった破格の人物。帝国神官戦士団『ハーフムーン』の団長。常識に縛られない大人物。
ミャズ・ペルタペト:ダイナミクス
 華美な装飾を排除した荒々しい大作で知られる彫刻家。反主流派であった彼はジョルジュに見いだされ、宮廷彫刻家として仕える。
ムッチャル四兄弟
 軽業師として生きて来たこの兄弟は、他者では真似出来ない四人同時攻撃を特技とする。ジョルジュの親衛隊の一翼を担う。
ムルワムルワ:弥曼婆(やまんば)
 本名ムルワトロワ・ムルワコフ。世にも珍しい負司術師にして悪魔召喚師。悪魔に売り渡した魂を負司術にて浄化し続け、自身の意識を保ち続けた恐るべき術士。第一大公をパトロンに持つ事で自身の邪悪な研究を続けていたが、ジョルジュ等に敗れ、その邪な人生に終止符を打つ。享年99歳。
メシュメール・ポーポー:太陰
 “13人衆封土庁監視頭。帝国封土の一切を取り仕切る女性。
メルティ・ラングリスト:七色
 北部貴族の名門女伯爵。北部貴族達のスタイリスト、コーディネーターを一手に引き受けている。ジョルジュによる貴族連盟発足に伴い、その配下に加わる。
メルトラン・フォーディス:文武両道
 武官から転向して文官となった変わり種。落ち着いた見識と物腰は戦場を生き抜いたからこそ出来る才覚者。ジョルジュの信頼篤く、三家老の一人。
メロウ・メトロ:土竜
 “13人衆国土省長官。帝国中枢議会にあっては穏健派の代表格。気さくな好人物であり、議会のムードメイカー。誰からも好かれる為人で僅か9年で国土省長官を就任。
燃える闘魂
 クーパーゲオルグの身辺護衛の為に呼び寄せ、雇い入れた8人の内の一人。
ヤ行;
ヤーナハラ・ジュベ:氷の美将(こおりのびしょう)
 コルラヴァード出身。テラー・ヘルを頼り、帝国に寝返り、西方第19軍団の副長を務める。後、バンバン・ビィの招聘に応え、ユルゲンの下へ。蜘蛛の巣城陥落に伴い、身の危険を感じ、ザラライハらと共に落ち延び、ジョルジュの下へ。撫子隊初代総長。
ヤポン:生命
 蜘蛛の巣領周辺の森林丘陵地帯に住む山男。サバイバルと弓術の達人。森を焼くと脅され、ユルゲンに仕える。蜘蛛の巣城陥落後、ゲオルグに仕える。
ユキ:修羅雪姫(しゅらゆきひめ)
 妖刀“性羅提心忘・濡れ燕”を引っ提げた逆手居合いの達人。南の大陸から水晶“運命の泪”の光指南によってジョルジュの下にビヨンソーを引き連れて訪れる。故郷を救う英雄を見つける宿命を背負うこの王女は、やがて愛の意味を知り、希望の母となる。
ユルゲン・ヨッヘンバッハ:麻薬公
 ゲオルグの実弟にして父ヴィルフリートの後継者。典型的な北部貴族、且つその貴族の中でも謀略や詐術は屈指。相手を陥れるのが得意中の得意で大悪党。腹違いの兄ゲオルグとみっともない権力闘争を繰り広げたのが運の尽き。
ヨハン・シラナー:質実剛健/神佑(しんゆう)
 槍の名手として知られる男爵。北部貴族にあって大変稀な人物で誠実、信頼、忠義を重んじる徳の高い好人物。ジョルジュの麾下にあって貴族達の動向に目を光らせる。
ラ行;
ラシュディール:怪鳥
 その筋では高名な刺客。剣の腕が立ち、姿を不可視にする事が出来る異能の持ち主。その正体は恐るべきフォビア能力者。二つ名の所以は大空を飛び回る事からである
ラスアルゲール・グレザリン・ストレイトス:前第27軍団長/永者
 前北方辺境第27軍団長。七度に亘って第27軍団長の就任、退官を繰り返す北部貴族の重鎮。齢百歳を超えるにも関わらず、その外見は青年にしか見えない面妖な公爵。
ラドン:空中の支配者
 クーパーゲオルグの身辺護衛の為に呼び寄せ、雇い入れた8人の内の一人。
ランガーオ・クリューガー:獅子王
 第12北方州軍団長。剣闘士奴隷から軍団長迄成り上がった勇将。二つ名の獅子王とは、剣闘士時代にライオン狩りを得意としていた事から。『太陽粛正』に従軍。
ランボー:集り(たかり)
 ジョルジーノの大通りでジョルジュを襲うものの、返り討ちにあう。享年25歳。
リエル・ムーン:巫女
 第10中央州軍団長ムーン家直系の血筋でミディウスの妹。ムーン教団第三位の大神官。『太陽粛正』に従軍。
リザ:左翼
 エントロジートの妻。魔棍狂棒バットマンの寄生体。大剣豪マクスウォゼの元でリーリンベルと姉妹の様に育てられ、屈強な女戦士へと成長した。エントロジートに宥められ、ゲオルグの開催した『ジ・オーディション』を受け合格、定住する。
リーゼンテリア・シス:淑女
 名門シス家の長女にして家長。宰相の相談役をもこなす才女にして、淀みない美貌の持ち主。帝国最強の戦士ガチャンガルを夫に持ち、帝国最強夫婦の呼び声高い。
リヒャルト・フォフ・メレンドルフ:帝都三州名士会貴兵団団長
 帝都三州名士会貴兵団団長。メレンドルフ侯爵家第12代当主。若き日には皇帝親衛隊に所属し、後、帝都第3軍団第1連隊長を勤め上げた勇将。『太陽粛正』に従軍し、激闘の末、ジョルジォに敗れる。享年58歳。
ルーシー:夜の蝶
 ジョルジュの宮女として仕える美女。俗的な美貌の持ち主だが美しい事には変わりない。後、シャメルミナの世話係となる。
レクソーフ・エリュオン・シャペルニード:皇帝
 “帝国大君主”にして“ライムハイムを制し者”。世界最大版図を有する脅威の帝国を300数十年に亘って支配し続ける至高の存在。
レンゼルフ:グライアス王国宰相
 グライアス王国第37代宰相。帝国外務省長官アシュナー・フォルと懇意にあり、ライジング・サンによる侵略の際、国王バッセル3世や大神官パトムク等政府要人と共に脱出した。
ロックマン
 サバイバルのエキスパートとして優れた生存術を有する軽戦士。その術を見込まれ、ジョルジュの親衛隊の一員となる。
ローボズ:魔戦士
 恐るべきフォビア能力者。ソードマスターでもあり、金属を腐食させ、あらゆる魔剣の力を封じる凶悪なその魔剣を操るフォビアの異能を持ち、凄まじい戦闘能力を発揮する。カノンの紹介でジョルジュに手を貸す事になる。
ロン:百歩蛇(ひゃっぽだ)
 “太陽の旅団”三番頭。多節棍の使い手。『グラナダの乱』を通してジョルジュの配下に入る。
ロンタリオ・バルボーデン:惚け知らず/生涯現役
 帝国大議会元議員にして労働党幹事長を務めた子爵。齢80歳にして未だ現役の文官で生き字引的存在。頑固にも関わらず、新案や奇案に柔軟な姿勢を示す事もある。ジョルジュの信頼篤く、三家老の一人。
ワ・ヲ・ン;
ワインデート:朧雲
 現存する忍で、生きながらにして伝説となった最高の隠密。齢100歳を越え、その高齢故に視力こそ失いはしたが、今尚彼を超える忍はいない。多くの優れた弟子を輩出した事でも知られ、スライスランはその弟子の一人である。後、ライゾーに協力する。
ワグナー・オーム・グラナディオロ:弥勒
 隠密一族『スターレス88』の頭目。グラナダ王家の末裔でもある。『グラナダの乱』では世界中に散っていた一族を呼び寄せるのが間に合わなく、不甲斐ない結果を残してしまった。王女を看取ったジョルジュの配下に入り、一族の奮起を期待する。
ワーニャ:蛇遣い
 ゲオルグの開催した『ジ・オーディション』の合格者。蛇に好かれる体質の女性で、本人も大の蛇好き。畑の鼠駆除等で生計を立てる。
ンドゥ・ヌクレカ・グオォル:手長足長
 帝国外務省統合外交戦略局局長。帝国の南洋に浮かぶ島国シャントゥーア出身。ゲオルグを訴追し、弾劾裁判に起訴する。

国士無双
Copyright (C) Hero 2004-2008 all rights reserved.