〜 Hero (King of Kings)
TRPG総合開発研究サイト




 ゴシック R P G 

当サイトの提唱する様式美メロディックTRPG

よりドラスティックに、よりドラマティックに、
スピーディーに、ヘヴィネスに、ファンタスティックに、
純然たる
ヒロイックを楽しむ為のRPG…それがゴシックRPG!!



◎ はじめに
 【
ゴシックRPG】は管理人の造語です。抽象的なTRPGのイメージをより明確にする為に、敢えてこのジャンルを提唱するに至りました。
 
TRPG…この言葉そのものを私は知り合いから聞きました。それ以前はボード版RPG卓上RPGと呼んでおり、なかなか人に説明する事が困難でした。多様化する様々なものを区分する時には、新たな名称が必要になり、同様に明瞭な格差を示す必要があります。敢えて今、何故この【ゴシックRPG】なる言葉を提案するのか、簡単ではありますが記述してみます。

§ 経 緯
 【
ゴシックRPG】と云う名称を必要とした最も大きな理由は、私が今迄培って来たTRPGをウェブ上で公開、並びに掲載する為に一種のジャンル、若しくはカテゴリー的なものとして必要に駆られたからなのです。
 別項で述べますが、私は過去、ウェブにおいても紙面でも、又、コンベンション等も含め、極めて閉鎖的にTRPGを楽しんで来ました。これには理由があるのですが、兎も角、閉鎖的であればある程に周囲からは違和感を感じられるでしょうが、イコール独自色の強い、つまりオリジナル性の高い価値観の様なものが構築されるに至った訳です。
 かなり前から薄々気付いてはいたのですが、私のTRPGはかなり周囲と異なっている様です。これも別項で触れますが、私のTRPGは
リアリズムエンターテインメントを融和させたものでドラマ性とリズム感を大事にしております。この当たりの説明は抽象的になりがちですが順を追って説明させて頂きます。

§ ゴシックRPGとは
 簡単に説明するのであれば、重厚で荘厳な世界観を構築し、一貫性のあるシナリオ、ストーリーと共に柔軟性のあるリドルを用意し、何よりPCを楽しませる事を主に展開するRPGです。何より、PCはヒロイックでなくてはなりません。又、システムやワールドで区分するのではなく、マスタリングやストーリー、シナリオ、取り組み方によって区分されます。つまり、プレイスタイルそのものを指します。
 ゴシックRPGにとって“
雰囲気”と“重さ”が重要です。ゲームだからと云って気楽にプレイしていては話は進みません。ストーリーは壮大であり、英雄性を如何に表現していくかが重要です。
 気を付けなければならないのは、
エンターテインメント性です。より劇的な活躍を物語で行わせる為には、ちっぽけなリアリズムは捨て去る度量が必要であり、同様に“出来ない”や“無理”を世界観的に置かない様にしなければなりません。
 勘違いされがちですが、“
設定が豊富”や“情報量が多い”のとは違います。設定や情報はゲーム上で実際にプレイされ、活用された時のみにおいて意義があり、いわゆる「設定マニア」ではゴシックRPGはプレイ出来ません。又、テーブルトークによってのみ得られるライブ感が最も重要であり、よく出来た脚本やシナリオを指すものではありません。寧ろ、『演出』が重要です。
 プレイヤーに英雄性を与える事は、即ちPC一人一人が主人公である事を意味します。つまり、PC一人一人に物語がある為、受動的なプレイを希望するプレイヤーには向きません。英雄性はプレイヤーの積極的な言動によってのみ成立し、与えられるものではない、と御理解下さい。
 重厚さは時に地味さを醸し出しますが、ゴシックRPGの場合には派手になります。それは『
見せ場』を作る事です。但し、この『見せ場』はダイスを振る行為(ロール)を伴わない場面に限られます。つまり、トーク部での盛り上げ方が最も重要なのです。
 抽象的な為、分かり難いかもしれませんが以下に詳細を記載してみます。

§ゴシックRPGと他TRPGの違い
・ダイスをあまり使用せず、トーク部をより重視
・キャラクターシート上のデータよりプレイヤー自身の作った設定をより活用
・ワールド、設定、データ等にリアリズムを醸し出させる
・シナリオは壮大であり、PCにはヒロイズムを演じさせる
・時間制限による端折りをしない
・リズム感を大事にする
・プレイヤーとキャラクターの区分けをはっきりとさせる
・劇的であればルールを改竄しても構わない
・PCの言動の一貫性と精神的成長を明らかとする
・能動的、保守的なプレイをしない、させない
・格好良さ(ヒロイック)を追求
・世界観を楽しむ
・マスターはプレイヤーを楽しませる事を第一
・伏線は必ず活かし、細やかな言動をシナリオに活かす
・リドルの難易度をプレイヤーのレベルに合わせる
・ゲーム上必要最低限度の知識はマスターがカバー
・不可能、と云う設定を設けない

§ 要約
 【ゴシックRPG】はシステムやルールではありません。マスタリングそのものと云えるかもしれません。しかし、マスタリングは人それぞれの遣り方があり、TRPGの特性上、極限られた人の前でしか披露する事が出来ません。
 そこで定義をより広く考え、シナリオの展開の仕方、演出論、ストーリーの運び方、世界観にマッチした拡張ルール等を当サイトで紹介するTRPGを通じて御紹介して行きたい、と想います。



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